セミリタイアFPが考える適切な家計管理とは?

FP協会の調査によると、将来のお金の不安に関する解決行動の第1位は節約、2位は適切な家計管理でした。
またお金の管理で実施していることの第1位も節約、2位は適切な家計管理、3位は長期投資でした。

両アンケートで2位である「適切な家計管理」ってどんなものだと思いますか?
家計簿?
予算?
毎月決まった額を貯金?投資?

本記事では30代でセミリタイアした子持ちFPが考える適切な家計管理について解説します。

適切な家計管理とはライフプランを作成し、収入と支出を長期的視点で考えること

これが結論ですが、まだまだ抽象的ですよね。

もう少し具体化すると、まずライフプランを作成しながら人生の目的や仕事の目的を明確にします。

人生の目的とは「どのような人生を送りたいか?」、仕事の目的はその人生の目的を達成するために「どのような働き方をしたいか?」、「どのような仕事をしたいか?」です。

そして人生の目的に沿ったライフプランを作成し、必要な支出を考えて、それらに優先順位をつけます。
例えば人生の3大支出である老後資金・教育費・住宅費に優先順位をつけるのです。

人生の目的を達成するために必要な支出を決めたら、その金額をどのように得ていくのかを考えます
この時は仕事の目的と照らし合わせながら、働き方を考えていきます。

私(わが家)の場合は3大支出で最も優先したのは子ども達の教育費です。
次に老後資金、最後に住宅資金です。

老後資金は生涯現役で働くのも考慮すればそこまで必要ない、住宅資金は子ども達が自立してから夫婦で終の棲家を建てれればと考えていますが、なくても良いのです。

そう考えれば本当に貯蓄が必要なのは教育費のみということになります。
それに見合う収入があれば良いということで、私が30代前半でサラリーマンを退職しています。

ライフイベント表とタイムバケット表を作成し、必要な金額を書き込むのも良し!

人生の目的や仕事の目標と言われてもピンとこない人もいるでしょう。

そういう場合はライフイベント表やタイムバケット表を作成するのもお勧めです。

ライフイベント表は文字通りライフイベント(結婚・出産・育児・転職・独立開業・退職)についての希望などを書きます。
その次にタイムバケット表をライフイベント表に組み込む形で作成していきます。

タイムバケット表とは年齢を5年~10年で区切り、その期間にやりたいことを記入するものです。
「死ぬまでにやりたいことリスト」の期限指定バージョンですね。

ライフイベント表にタイムバケット表(自分のやりたいこと)を組みことで、あなたの本当に送りたい人生が見えるヒントになるかもしれません。

そしてライフイベント表とタイムバケット表が完成したら、それに必要な金額を書き込んでいきましょう。

そうすることで自分の送りたい人生に必要なお金が分かります。
後はその必要なお金をどのように手に入れるか?を考えます。

多くのお金が必要なら副業や投資が必要になりますし、想定より多くなければ働き方をセーブするというのも選択肢に入ってきます。

本当に送りたい人生に必要なお金を見える化できれば、モチベーションにもなる

多くの人は将来のお金について漠然として不安を抱えています
その不安は必要なお金を見える化することで、少し取り除くことができます。

そして人生の目的や仕事の目的を明確化し、人生に必要なお金が見える化できれば、あとは行動するだけです。
自分のやりたいことや人生で経験してみたいことがハッキリすれば、モチベーションも上がりやすいはずです。

そして行動することで、新しい出会いや気づきもあり、人生はより豊かになっていくはずです。
後悔することもあるかもしれませんが、人生の目的や仕事の目的に沿ったチャレンジをして失敗することは悪いことではないでしょう。

FPを活用するという選択肢をもつ

上記のようなことを一人で考えれる人は少数派です。

だからこそ私はFPを活用してほしいと考えています。
自分自身でよく考えたり、家族とよく相談することは大切なことですが、やはり客観的な意見をくれる相手は必要ですし、同じような価値観をもつFPは非常に良い相談相手になることができます。

私は10年、20年と長く付き合えるFPを目指しています。

価値観はライフイベントや時間の経過とともに変わっていきます。
そのため、人生の目的や仕事の目的もその都度変化すると思います。

適切な家計管理とはそういう価値観の変化を管理することまで含みます。
価値観の変化というのは自分では気づきにくいものですから、信頼できる人間に相談しながら、自分の価値観を見つめなおす作業が定期的に必要だと考えています。

別にFPではなくても構いません。
価値観の再確認は友人や家族と行い、お金についてはFPと相談するでもOKです。

外部の人をうまく活用して、よりよい人生、より幸せな人生を送ってほしいと思います。
この「適切な家計管理」を実施して、少しでも幸せな人生を送れる人が増えればうれしいです。

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